大盛りな人生

食事と生活

月曜日、深夜、しゃぶしゃぶ

わたしはめちゃくちゃ気分屋である。

丁寧な暮らしってすてき✳︎ みたいな気分の日と、やっぱり深夜に食べるラーメンが一番うめええええみたいな日が交互にあったりする。でもその時はいつだって本気でそう思っていて、オシャレごはんも濃すぎてドロドロのラーメンもどっちも本当に好きなんだよ。

それと同じように家でひとりで食事をとる時も、残り物を出すだけだし写真撮るわけでもないのにわざわざ箸置きとか用意してきれいに配膳してみたりする日と鍋から直食いしてみたりする日がある。どっちも楽しいし、普通に食べるより美味しく感じる、気がする。

 

そんなわたしの今日の気分は、ずばりお行儀悪い方の気分だった。

帰り道の途中、普段は寄らないスーパーに吸い込まれるように入店し魚やら肉やらを物色する─────肉。肉が食べたい。それも雑に食べたい。

そして思いついてしまった。しゃぶしゃぶなら超手軽にできて肉のみならず野菜もおいしく食べられるのでは?わざわざガスコンロ出すのは面倒だけど台所のコンロでやればいいのでは?コンロの前に椅子持って来れば勝手よくひとりしゃぶしゃぶできるのでは……?

 

そう閃いてからはあっという間であった。そそくさと肉を入手し帰宅し風呂に入り、深夜のしゃぶしゃぶパーティーは始まった。

鍋にお湯を沸かす横にぽんしゃぶを入れた器、箸、ビール、まな板包丁、具材諸々を用意してダイニングの椅子を台所に押し込んで。椅子の高さが足りなかったのでクッションを敷けば完璧である。すげえいい。こんなところ家族に見られたら絶対怒られるけど、最高の気分だった。一人暮らしだったら毎日やってしまいそう!(あとから思ったけどこれガス代けっこうかかったりするのかな…)

 

食べ方、というか食べる環境とかシチュエーションとか場所だとかによって食べものがより美味しくなるってこと、あると思う。台所しゃぶしゃぶという誰にも迷惑はかけていないしょうもない非行?非日常?とてもよかった。たまにこういう意味のわからないハメの外し方をしないと死んでしまうわ。いまスマホ片手に締めのうどんもしっかり茹でてる。いただきまーす

ものすごい愛

女王蜂の単独公演に行ってきた。

初のホール公演で、先日一足先に大阪でやって今日が東京。わたしの席は二階席の一番端っこ。ただでさえライブハウスみたいにわちゃわちゃできないのに、こんなに後ろだと周りけっこうおとなしめなんじゃないかなあとか最初はちょっと心配になったりもした。まあそんなことは始まった瞬間にぶっ飛んだけどね!

ライブに行くと必ず、大好きな人たちが今わたしの目の前で息をして動いているステージの上で光を浴びている観客の歓声を一身に受けているという事実に初っ端で号泣してしまうんだけど、今回は曲が大好きなバラードナンバーだったのもあって涙マシマシだった。そしてその曲の「わたしが愛した全てのものに」という歌詞のところで、照明がこちらを向いて客席が明るく照らされたのを見た。2階席だったからそれはそれはとてもよく見えた。愛しくてたまらなくてますます涙が出た。

2階から見下ろして、初めて彼女たちのいるステージ全体を見ることができた。遠くて表情はよく見えないけれどみんなの全身も動きもよく見える。アヴちゃんもやしちゃんもるりちゃんもひばりくんもキーボードのみーちゃんも。おそろいの衣装。アヴちゃんの美しい脚もチャーミングな仕草もダンスも全部全部よく見えた。寂しいかなって思ってた一番端っこの席は動いてて通路にちょっとはみ出ちゃっても人に迷惑がかからなくて思う存分はしゃぐことができた。最高!

 

女王蜂のライブハウス公演が大好きだった。みんなもみくちゃになりながら踊ってステージ上のアヴちゃんたちを見上げて必死に手を伸ばす。前の方に密集してるはためくジュリ扇の極彩色。

でも今日、アヴちゃんが「ずっとみんなに席を用意したかった」「頭のてっぺんからつま先までおしゃれしてるのがよく見えるやろ」って、はにかみながらあの優しい関西弁で言ってくれて、このホール公演、すごい、愛だと思った。

アヴちゃんの話し方が好きだ。とってもかわいいんだ。パフォーマンス中は圧倒されるほど堂々としていてドスの効いた声を出したりもするのに、話す彼女はとても品のいいひとで、はにかんだような声で、柔らかい言葉で、一人一人とおしゃべりするみたいに話してくれる。語りかけてくれる。今日は、席があったほうが一人一人狙いやすいからなって言ってくれて、照明の灯りが届かない2階席にも、光当てられるー?って照明さんに声かけてわざわざ照らしてくれてた。愛〜。大好き。

 

愛を伝えるぞって意気込みでライブに行ったのにむしろめちゃくちゃに与えられてしまって、とんでもなく満たされた。大好きだよ、近いうちにまた会いたいよ。

今日はよく眠れそう!

 

脳死!HiGH&LOW THE MOVIE一気見オールナイト

9月14日午後9時新宿某所、わたしは不安と謎の高揚感を同時に覚えながら冷めたティーラテをひらすらすすっていた。そう、もうすぐピカデリーで開催されるHiGH&LOW THE MOVIE一気見オールナイトまでの時間潰しの為である。

HiGH&LOWについてわたしは全く予備知識がないしなんなら普段だったら絶対に観ない類の映画であろう。ただ、最近意味わからない時間とかお金の使い方(金額うんぬんでなく)してなかったなーと思ってオールナイト上映に行ってみたかっただけだ。他にもインド映画とかホラー映画とかのラインナップがあったんだけど1番時間の都合が良くて気楽に観られそうなのがハイローだったのでこれを選んだ。楽しめるかは不安だったけどうるさそうだし寝落ちはしないんじゃないかなとか。それだけのはずだった。

 

開場してスクリーンへ向かいながらEXILE系の人たちばっかりだったらどうしようと思っていたけど意外にもそんなことはなくてわたしと同じような感じの女性ひとり客が多かった。

映画はなんとなく想像していた通り色んなワルがしのぎを削って削って削りまくる感じの内容で、わたしはすぐに考えるのをやめた。ただボーッとスクリーンを眺め続けて、そして唐突に気付いてしまった。これめちゃくちゃオタク向け映画なのでは…!?

一つ目を観ていてわりとすぐに推しができた。あの子はやくまた出てこないかな…アレッあの人もけっこういい感じでは…と思いながら映像はしっかり観てしまう。女性ひとり客が多かったのはこのせいか。映画の内容とか各グループの関係とかはまだほぼ理解できてない。

二つ目でようやく各グループとそのメンバーを覚えはじめ、その頃にはもうかなり登場人物みんなに愛着が湧き始めていた。推しはいるけどほぼむさい男の殴り合いかと思ってたらみんなけっこうかわいく見えてきている。やばい。そして体感的に一つ目より全然はやく映画が終わってしまった時にはテンションブチ上がっていた。たのしーい!!

3つ目、話がかなりでかくなっているみたいだったけどとっくに働くことをやめた頭には関係なかった。思考などない、あるのは血湧き肉躍る感情だけである。すごい。そうしているうちに推しが死んだ。一晩で推しが生まれそして死んでいったのは初めてだった。なんでだ。無情!

 

帰り道でこんなめちゃくちゃな文章を書いてしまうくらいには滾っているし、真面目な話、家だったら自分なりに面白味(つまり推し)を見出す前に観るのやめちゃいそうだし深夜テンションじゃなかったらここまで楽しめなかったかもしれないし、オールナイト上映という企画は最高だった。シリーズの他の作品も観なくては。今から眠れる気がしないぜ!

食事との対峙

始めてすぐに察してはいたけどわたしめっちゃブログ向いてないわ。だらだらした文章を書き貯めては鮮度が失われ過ぎて消すっていうのを既に何回か繰り返してる。

 

一昨日から一泊二日で1人旅行をしてきた。その話も書いていたのだけど途中で別に日記というかやったことの羅列とかリポみたいなのが書きたいわけじゃないし読んでいておもしろくもないなと思って消してしまった。

今回の旅行での宿泊先を選ぶにあたって一番重視していたのがそう、なんといっても食事!!家族旅行だったらブッフェとか町場のお店での夕食がベストになるだろうし友達と行ったら旅館の和食のコースがいいってなるだろうけど、初の1人旅行だと意気込んで(結果的にはあまり調べもせずに勢いで)宿をとる当時のわたしはどうしても美味しいワインが飲みたかったしなんならフレンチのコースに挑戦してみたかった。普段ラーメンばっかり食べてるしそんなのテーブルマナー講座くらいでしか食べたことないからな!

そんな訳で宿泊することに決めたのが星野リゾート界熱海別館ヴィラ・デル・ソルである。

 

端的に言ってめちゃめちゃに良かった。スタッフの方にも本当に良くしてもらったし温泉も超気持ちよかったし何より一番目当ての食事が最高に良かった。

 

窓際の小さなテーブルに真っ白なクロス、少しの角度も乱れなく並べられたひとり分のシルバー、化粧皿、グラス、そんなのできてて当たり前だって言われたらそれまでだけどそれだけでめちゃくちゃ興奮してしまった。だってそういう諸々が自分のために誰かの手作業で手間をかけて準備されているだなんてそんな当たり前のことを意識するのは初めてだったんだもの!

ワーーーッ素敵ですね!なんて言いながら(ホテルの方もわたしが一人客だからかいつも通りなのかめっちゃ話し相手をしてくれる)食前酒に海水仕込みだというクラフトビールを頼んでちびちびやってるとすぐに前菜を出してくれた。ディナーのコースはその日の食材の仕入れ状況によってメニューも変わるらしくわたしの時は魚介尽くしのコースだった。毎日内容が変わるのでメニューは明記されていなくて、代わりに口頭で一品一品丁寧に説明してくれていた。でもメニューさえ持ち帰ることができなかったら何食べたか絶対忘れると思って、普段食べ物の写真なんて撮らないのによりにもよってオシャレフレンチの一品一品を写真に納めるなんて場違いなことをしてしまった。撮り慣れてなさすぎて何度か出された瞬間に食べてしまって写真すら残せてないけど。

1人で旅行に行くよ!夕食はフレンチのコースを予約した!と母に話したとき、「コース料理をひとりで食べるの結構ほんとうに寂しいよ…」って真面目なトーンで言われてびびっていたのだけど結論から言ってそんなことは全くなかった。一品ずつサーブされる料理、丁寧な料理説明。うわーおいしい!いつになったらフォークとナイフ美しく使えるようになるんだろう…料理がお酒と合う〜一口食べて一口飲んで…シルバー使いこなせないけどなんとか綺麗に食べ切りたいなアアー永遠に食べ続けていたい…!!なんて考えながら食べているうちにお皿は空になっていて、次の料理が運ばれてくる。お酒好きなんですよーって話したら一品ごとに合わせてワインを用意してくれてさらに最高だった。テーブルはわたしとお料理だけの空間で、ずっと一対一で料理と向き合って食事のことだけを考えている。幸せでないはずがない。料理の提供が終わってデザートに入ったとき図々しくも「甘いものと一緒にお酒を飲むのもすごく好きで…」と言ったら(今思うともっとはっきり言えやって感じの注文だったな…)デザートに合う甘口ワインも用意してくださった。甘口のワインは普段だったら絶対好みではないけどこってりめのデザートと一緒に頂くのはたいへん美味しかった。自分では選ばなかったであろう美味しいものを教えてくれるの本当にありがたい。ちなみに朝食も付いていて、シンプルな洋食だけどやっぱり一品ずつサーブしてくれるスタイルだった。特にサラダが野菜の味が濃くて、最初は塩コショウだけで食べてみてくださいねーなんて案内してもらったんだけどこれがとてもとても美味しかった!!

 

コース料理なんて前述の通りこれまでテーブルマナー講座くらいでしか食べたことがなかったけれど、食事と、というか料理の一品一品とゆっくり向き合って食べるのにこれほど適したものってないんじゃないか?ハマりそう。また行きたいし他のところも行ってみたい。

 

まあ次の日反動なのか急激に和食と上品じゃないご飯が食べたくなってアジのお茶漬けとかラーメンとか一気に摂取したけどね!!全部愛してるよ!

ここ数年で気付いたんだけどわたしはどうやら活字フェチらしい。読書は恥ずかしながら、といいつつはっきり言い切るけど全くしない。でもインターネットはだいすき。インスタよりTwitterが好きなのはきっとそのせい。

読書しないけど活字は好きですとか言ったら読書家のひとには鼻で笑われそうだけど、今はSNSに投稿される個人の感情の乗った文章がおもしろくてたまらない。で、その中でも特にぐっとくるのが普通なら写真一枚の投稿で済ませられるようなモノを丁寧かつ適切な言葉で説明してくれる文章なんだよね!

 

たとえば物件ファンさん(https://bukkenfan.jp)は素敵な物件を紹介してくれるサイトだけど、物件だけでなく紹介文がとにかくめちゃくちゃにいい。書き手が、この物件のここが好き!っていうのを言葉で伝えてくれるから写真も一層魅力的に見えるし書き手と一緒に物件を見るわくわくを共有してるみたいな感覚になれる。

それと同じ理由で食べたものを文章で綴ってあるのを読むのが大大大好き。そもそも食べるのが大好きだからなおさら好き。どこで食べたの、どんな風においしかったの、その日はどんなお天気でなんでそれを食べようと思ったの、全部全部教えてほしい。写真だけでなくあなたの言葉で!

 

今までネットの世界で生きてきたくせに社会人になった途端SNSに浮上しなくなるようなつまらん人間には絶対ならんぞ!と意気込んでたはずなのに大学を卒業して見事なまでにTwitterの投稿頻度が減ってしまったが悔しかったのと、好きなものやおいしかったこと満たされたことを自分も言葉にして残したいなと思ったのとでブログを始めました。多分食事のことばっかり。自分の覚書としてのほうが役割をもちそうだけど、元気に生活してることをたまに確認してもらえれば嬉しいです。